新型コロナウイルスによる若年者層の死者の発生について
新型コロナウイルスにより、世界では若年者層の死者が発生しています。
(引用元: AmemaTimes)
新型コロナウイルスは当初、若年層はかからないとされていたが、国内の発生動向をみると10歳未満や10代、20代の感染も確認されている。また欧米では、アメリカ・イリノイ州で0歳の乳児が死亡、ヨーロッパで10代の死亡が確認されるなど、若年層の死亡例も出ている。
今までは若年層は新型コロナウイルスにかかりにくいと言われていましたが、イタリアでICUに入っている患者の10%は20~40代の基礎疾患が一切なかった若者であり、アメリカでは20~40代の若者が30%を占めています。
怖いのは、なぜ健康的な若者が重症化するのか、その理由が一切分かっていないことです。
現時点では『感染しても若者の自分は早く治るから大丈夫』ということではなくて、自分が感染することで家族や友人、恋人、コミュニティ全体に影響を及ぼして、死に至らしめる可能性がある、と考えておくべきでしょう。
【引用元: Yahoo!Japanニュース『新型コロナで山中教授が“5つの提言” 日本の対策鈍化に危機感「気づいたら手遅れ、となりかねない」』】
新型コロナウイルス予防策として外出の自制、どうしても外出が必要な時にはマスクを着用し、感染の予防に努めましょう。
BCG接種が新型コロナウイルスに効果あり?
山中伸弥教授が「BCGの接種と死亡者数に逆相関がみえるのは確か」と発言し話題になっています。
BCG接種が新型コロナウイルスに効果があるかどうかについて、新潟大学医学部細菌学の松本壮吉教授の見解は以下の通りです。
疫学的にそのようなことが示唆されているということで、本当に効くかどうかはまだわかっていない状況。コロナウイルスの感染症に対して“非常に効果があるというものではない”と思う。疫学療法からすると、重症化を抑えるというような柔らかい効果があるかもしれない。BCGの接種をやめた国では新型コロナウイルス感染症に対する死亡者数が多いという、疫学の情報が結構明瞭というのが1つ。理由ははっきりわかっていないが、基本的にBCGというのは結核のワクチンで、生菌を打つ。割と体の中にとどまって、数年から長い場合は数十年免疫を賦活化(活性化)できるという特徴がある
(引用元: AmemaTimes)
日本では1951年の結核予防法施行以前、BCGワクチンの接種を義務化していませんでした。
厚生労働省によると、日本での新型コロナウイルスによる死者は60人中56人が70代以上の高齢者で、現在の70歳を超える高齢者の多くは接種していない可能性があるとのこと。
新型ウイルスは刻一刻と変異していますが、70歳以上の高齢者が新型コロナウイルス感染による死因として、BCG接種を受けていないことが考えられます。
しかし、実際にこれからワクチンを接種すればよいのかどうかについては、はっきりとしたエビデンス(根拠)が必要です。
試験は海外で始まっているので、その結果を参考にしてからということになります。
【引用元: Yahoo!Japanニュース『BCG接種が新型コロナウイルスに効果あり? 各国の死亡者数に差も 専門医に聞いた』】