新型コロナウイルス感染症の特徴
新型コロナウイルス感染症には以下の特徴があります。
①潜伏期間が1~12.5日(平均5日)と比較的長く、8割程度が軽症で済むが、高齢者や基礎疾患のある人では重症化しやすい
②風邪のような症状が長く続くこと
①の「基礎疾患」とは、
のことです。
②について、「インフルエンザ」の場合、急な高熱、だるさ、関節痛が、「風邪」の場合、鼻水、のどの痛み、せき、熱などの症状が特徴的だといえます。
「新型コロナ」の場合、全身倦怠(けんたい)感が強いが、無症状や軽症のケースも多いです。
最新の情報では、全身倦怠感が起こる理由として、感染初期の段階でも肺のレントゲン検査では見つからないレベルの斑状陰影と間質性変化が起こり、肺機能の低下による低酸素血症を発症することによって、全身倦怠感を引き起こしていることがわかってきた。
このような新型コロナウィルス感染初期段階でも、肺のCT画像検査では肺の異常が発見出来るので、全身倦怠感を感じた時には、パルスオキシメータによる血液中の酸素濃度を測定して、一般的な正常値である100~96%を下回った、95%以下の数値が出た場合(ただし数値が低めに出る人もいますので普段の数値以下の場合)は、新型コロナウィルス感染初期段階で肺機能の低下を引き起こしている可能性を疑って、肺のCT画像検査を行うことも新型コロナウィルス感染の早期発見に繋ります。
感染経路と感染リスクを軽減させる対策
感染経路として、「飛沫(ひまつ)感染」、「接触感染」の他、マスクをしないで3~4分程度の緊密な接触会話をするだけでも感染リスクが高まります。
新型コロナ対策として、基本的にはインフルエンザと同じ対策が有効です。
アルコール消毒、小まめに手洗いをすることは予防効果があります。
また、マスクを捨てるときには、丸めたり折り曲げたりせずに、ひも部分を外してそのまま捨て、手を洗うことも大切です。
同居者に感染の可能性がある場合は、部屋を分けて、食事や就寝などの生活は別にします。
タオルの共用を避け、換気を行うことも必要です。
また確認情報ではありませんが、ふん便から感染するリスクがあるので、トイレの使用後はフタをし、必ず手洗いをするようにしましょう。
職場での有効な感染予防策
職場での感染予防対策について、政府はテレワークや時差通勤も有効な手段として推奨していますが、具体的な対策は各企業に任されています。
体調不良でも風邪程度では休めないと考える人が多いです。
しかし新型コロナウイルスは風邪と見分けるのが難しく、集団感染を引き起こす可能性があります。
したがって、企業側が休める環境づくりをサポートすることが大切です。
職場ではなるべく人と人との距離を近づけないようにします。
大人数の会議や集会は控え、人数を最小限にし、短時間にするとよいです。
また感染リスクの高い「宴会」も控えましょう。
職場単位の宴会の場合、感染すればその部署が機能停止状態になってしまいます。
企業は長期的なリスク管理として、テレワークや対面で会話をしないでコミュニケーションをとるシステムを導入することをおすすめします。
職場の感染対策は業務の見直しにつながり、体調不良でも出勤しなければならない機会を減らすことにもつながるでしょう。