新型コロナ感染に特徴的な脳梗塞と皮膚症状について
新型コロナ感染でみられる特徴的な皮膚症状と脳梗塞に関して。どちらも血管内「血栓」の形成促進が原因か。
新型コロナ感染に特徴的な脳梗塞
アメリカで30~40代の新型コロナウイルス患者の中に脳梗塞を併発する症例が相次いおり、新型コロナウイルスが血栓の形成を促進した可能性があると言われています。
まだ解明はされていないですが、新型コロナウイルスにより凝固機能が非常に亢進しているというデータがいくつか見られており、亢進した血液の凝固機能により異常な血栓を作り、脳梗塞を起こしたのではないかと考えられているのです。
血栓を作るのは新型コロナウイルス特有ではないかと言われています。
新型コロナウイルスによる血栓の特異な点は、普段は血栓がつかないようなところにつくことです。
たとえば、頸動脈、首のあたりに血栓がついて、治療したら消えてしまうもしくは血栓をある程度とってもまた自然にそこに血栓ができ、詰まってしまうという状態が繰り返されるといった血管内治療の症例もありました。
若い世代の場合、受診が遅くなることが問題で、以下の症状が現れた場合、脳梗塞の恐れがあります。
【脳梗塞の症状】
- ろれつ障害
- 体の片側だけ力が入りにくい等筋力低下
- 顔が非対称になる
- 片側だけ動きにくくなる
- 半身だけのしびれ
引用元: 日本人医師が警鐘…新型コロナウイルスが「血栓」促進か 米で若年層の脳梗塞相次ぐ(FNNPRIME)
新型コロナ感染に特徴的な皮膚症状
脳梗塞とは別に「COVID toes(コビットつま先)」という足のつま先に「しもやけ」のような症状が現れると話題になっています。
これは若年層の新型コロナウイルス陽性患者の「つま先が赤や紫色に変色する」症状で、一部の専門家から血栓との関連性も指摘されています。
コビットつま先は「小さな血管に炎症が起こる」、「血管内皮細胞に感染し内皮細胞に炎症を起こす」、「血液が塊やすくなり、血の塊である血栓が起きる」など研究報告から、血管の炎症や血栓によって指先の血流が悪くなった結果、”しもやけ”と同じ様な皮膚症状が出現するのではないかと考えられているのです。
しもやけの様な皮膚症状が出現した76.5%の人が新型コロナウイルスになんらかの関係があるという報告もあります。
必ずしもコビットつま先が出現したから新型コロナウイルスに感染しているというわけではありませんが、普段から体調管理を行いつつ、感染を拡大させない努力は大切です。
引用元: コロナ感染でみられる特徴的な皮膚症状~COVID toe(コロナのつま先、コビットつま先)とは?(Yahoo!Japanニュース)