感染拡大が続く新型コロナウイルスに関するQ&Aです。
ウイルスについて、正しく恐れるための情報をQ&A形式でまとめました。
肺炎の原因に新型コロナウイルスによる感染症は中国湖北省武漢市で2019(令和元)年12月に発生が報告され、世界中で感染が拡大し、現時点で1万3千人を超える死者が出ています。
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新型コロナウィルスについて
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「コロナウイルス病」の英語表記を略した「COVID(コビッド)」と感染が報告された年を組み合わせた名称です。
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新型コロナウイルス感染の日本国内の症例では、1週間前後37・5度以上の発熱やせき、喉の痛み、息苦しさといった呼吸器症状が続き、強いだるさ(倦怠感)を訴える患者が多い。
世界保健機関(WHO)によると、潜伏期間は1〜12.5日、多くは5〜6日。
肺炎になって重篤化した場合は、人工呼吸器などの集中治療が必要になります。
国内での感染や中国湖北省武漢市からのチャーター便帰国者の事例では、陽性で症状があった769人のうち、人工呼吸器などを必要としたり、集中治療室に入院したりした重症者は6%弱でした。
中国での患者約5万6千人のうち、軽症例が約8割で、死亡例は計2114人、致死率は3・8%だったというWHOと中国の合同専門家チームの分析結果もあります。
致死率はMERSが3割以上、SARSが約1割とされ、新型コロナウイルスの方が低い。
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現状、新型コロナウイルスに特効薬やワクチンはなく、別の病気のために開発された既存薬の治療効果の臨床研究が進められています。
新型インフルエンザ向けに開発された抗ウイルス薬「アビガン」とエイズ治療薬「カレトラ」は、いずれも新型コロナウイルスの増殖も抑える効果が期待され、患者への投与が始まっています。
アビガンは国内に約200万人分の備蓄があるが、妊婦への使用には注意が必要です。
エボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」(国内未承認)、ぜんそく治療に使われる吸入用ステロイド薬「シクレソニド」も注目されています。
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新型コロナウイルスの感染の有無を調べる現在の検査は「PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法」と呼ばれています。
感染の疑いがある人ののどや鼻の粘液を採取し、専用機器で新型コロナに特有の遺伝子配列を増やします。
検出されれば「陽性」、検出されなければ「陰性」です。
検査精度には限界があり、正しい結果は「7割程度」との見方があります。